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軽く、しなやかで、上質なこと

2015.11.09 update
仕事には血が通っているほうが確実に楽しい。

言葉ひとつ、振る舞いひとつを大切にすることの積み重ねが、ただしい仕事のリズムをつくり出すような気がする。
目には見えないけれど、そこに流れている精妙な空気感。
出来るならば身の回りのものからも、ただしいリズムを感じたいと思う。


ベジタブルタンニンだけでなめされた革はどこまでも、しなやか。
表紙をひらくと、あたりに漂う微かな革のかおり。
日増しになめらかになる革の感触は、日々にやすらかな感覚を与えてくれる。


使い込まれた時に風合いが宿る金具は真鍮製。
くたびれて行くのではなく、まるく育って行くこと。


使われるための道具は、仕事を助けてくれるものではなく、仕事に自然に溶け込むものを選ぶと良い。