ページトップへ

景色という見え方を

2016.04.25 update
「とけ込む」ことの価値は、やがて「わかる」のだという理屈の上に成り立っている。
ただし、それを目指した物作りは、どこか陳腐で、わざとらしい。
いつしかそれが「あたりまえの景色」になるように。人の意図が折り重なってはじめてうまれる、未知なる価値。

MOJITOとGROSS WALTで形作ったバッグの名前は「BIG GAME TOTE
極めて高いリクワイヤメントを現実の世界に落とし込むには、単純に、「精魂込める」こと。
一切手を抜かずに作ることによってしか成り立たない世界が結実した姿です。

傷が無い大判の極厚ディアスキンを丁寧になめし、油分を可能な限り残すこと。
ハンドル材は、古くから稼働している織機を使った完全な綿製。
限りなく柔らかいディアスキンを「自立」させるために採用されたのは、内部にポリエチレン芯材を使用しないRT.Basicコレクションと同等の製法。
内部ライニングには洗いざらしたリネンコットン。
使うほどに浮かび上がる景色を楽しむために生まれたバッグです。